ドライアイス洗浄とは
ドライアイス洗浄の特徴
ブラスト力ではなく、ドライアイスの性質を利用した強力な剥離力
-78.9℃の瞬間冷却による熱収縮効果とドライアイス昇華時の
体積膨張効果(熱を帯びたワークなら更に効果的)
鏡面やシボのような精密な金属面も傷つけない
ドライアイスは柔らかい物質のため研磨力が弱く、
ワークに傷をつけない
ブラスト材が残らないため、後処理やコストの削減に有効
ドライアイスは液体にならず直接個体から気体へと昇華
手や器具が届きにくい狭い箇所も洗浄可能
圧縮空気がドライアイスを奥まで送り込んでかき出し剥離される
洗浄用途が広い(プラスチックやゴム金型・工場生産設備など)
ナノレベルの繊細な精密洗浄から頑固に熱硬化した
焦げや金属錆まで
環境に優しいECO洗浄
ドライアイスは工業生産の副産物である二酸化炭素を有効利用して作られたもの

剥離の原理
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![]() ※体積膨張により膨らんだ袋 |
STEP1
付着物に-79℃のドライアイスを噴射することにより表面温度が急激に低下し、熱収縮(サーマルショック)によって付着率は弱まる
STEP2
付着物の隙間にドライアイスが入り込み、約750倍の体積膨張が発生する。
STEP3
ドライアイスは気体へと昇華し、剥離後の付着物のみが残る。
洗浄分野紹介
自動車製造業界 | 離型剤の除去、溶接スパッターの除去、グリス塗料の除去、発砲シート製造での離型剤の除去、組立ラインの洗浄 |
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タイヤ製造 | タイヤ金型からの残留加硫物の除去 |
鋳造工場 | 金型及びダイカスト金型からの離型、接合剤の除去 |
化学工場 | 機器等の内部洗浄、機械類、パイプ配管系統 |
スチール/金属/機械の製造 | 各種生産ラインでの洗浄 |
プラスチック製造業 | 金型の洗浄、部品のバリ取り、工具の洗浄 |
船舶 | 船体塗料除去、苔汚れの除去、上錆の除去、エンジン室の洗浄 |
食品工場 | 製パンメーカー、食肉処理場、オーブン、納豆のねばねば、お焦げ、精米ライン米ぬか油、醤油メーカーの仕込みタンク、各種生産ラインの洗浄 |
建物/道路の洗浄 | 建物正面、壁、木構造、道路、床、タイル、地下駐車場、エスカレーター、落書きの除去など |
航空機製造 | 着陸装置部品、航空機部品、エンジン、電気部品、滑走路 |